11月13日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00〜21:30)が放送。

ゲストは見延和靖。
1987年、福井県生まれ。高校時代にフェンシングを始め、法政大学に進学後エペに専念。日本男子エペ個人で初めてワールドカップで優勝し、2016年リオ五輪で個人戦6位入賞。そして東京 2020五輪では団体で悲願の金メダルを獲得。
去年の世界選手権では日本選手初となる個人戦準優勝、団体3位と健闘。来年のパリ五輪でも注目のアスリートだ。

見延は今回、普段行っている練習の中身を語ってくれた。

青木:他の競技ではしない練習などもありますか?

見延:まず普段の練習の話をすると、ぼくらはだいたい、午前と午後で2回練習をしますけど朝は9時くらいから。12〜12時半くらいまでの練習が午前中で、午後が3時半くらいから6時くらいまで。2部練習プラス自主練習を補強で入れる感じなんですけど。午前中は基礎的な練習がメインで、まずウォーミングアップして、フットワーク、足を、足だけをメインとした練習ですね。剣を持たず、相手もおらず、コーチの指示に従って足運びだけを練習する。

青木:ステップ的な感じですか?

見延:そうですね、フットワークの練習をします。そこから実戦形式の練習に入るまでに、コーチとマンツーでレッスンと呼ぶんですけど、コーチが技を教える、突かせる練習があります。それを30〜60分やって、実戦形式をやるという感じです。フェンシングならではでいうと、フットワークとかレッスンというのは他ではやらない練習ではありますね。

青木:レッスンというものがちょっと気になります。

見延:イメージが難しいですよね。例えば、決まりを作って突かせるという。剣を叩いて、相手がよけてきた剣をさらによけ返して突くとか、決まりを作っちゃう。

青木:ボクシングでいう…

見延:ああ、ミット打ちみたいな。

青木:コーチに指示されてそれを?

見延:そうです。例えば3つくらい決めて、その3つを距離に応じてどの技をチョイスするかっていう。距離と場面だけ固定して、それを徹底的に反復練習するっていうのがレッスン。

青木:それが終わってから実戦形式ですか?

見延:試合のような形で練習します。

青木:午後はどんなことをされるんですか?

見延:実戦形式だけど、さらにルールを作ったりとか。例えば、ディフェンスに特化した試合形式の練習とかにして、ちょっと制限をかけたりしますね。午後はひたすら試合形式でやるという感じですね。